
整体師を目指している方の中には、「自分は不器用だから整体の技術を覚えられるだろうか?」「身体のことを何も知らない初心者でも、施術ができるようになるのだろうか?」と不安に感じている方もいらっしゃると思います。
整体というと、長年の経験や特別な感覚がなければできないと思われるかもしれません。
しかし私は、整体師として20年以上施術を行い、整体スクールの講師としても多くの受講生を指導してきた経験から、初心者の方こそ、基本となる技術を決められた順番で学ぶことが大切だと考えています。
今回は、未経験から整体の技術を身につけるために、なぜ基本の型が重要なのかをお話しします。
整体師というと、身体を触っただけで悪いところが分かり、長年の勘で施術しているというイメージを持たれる方もいるかもしれません。
もちろん、経験を積むことで分かるようになることもあります。
しかし、初心者の方が最初からそのような感覚を持っているわけではありません。
大切なのは、何となく施術するのではなく、何を確認し、どのような順番で施術を進めていくのかを学ぶことです。
最初から自己流で施術するよりも、基本となる方法を繰り返し練習する方が、技術を身につけやすいと私は考えています。
健友館整体師養成所では、整体の施術方法を体系化しています。
まず、筋肉を緩めるための基本的な施術の流れがあります。
そして、症状に応じて身体の状態を確認する動作があり、その結果を参考にしながら、対応する矯正技術を選んでいきます。
つまり、初心者の方が最初から自分の感覚だけで施術方法を考える必要はありません。

健友館の実技講習では、講師が身体の確認方法や施術のポイントを説明しながら指導しています。
① 身体の状態や症状を確認する
② 基本の流れに沿って筋肉を緩める
③ 症状に応じた確認動作を行う
④ 確認した状態に応じて矯正技術を選ぶ
⑤ 施術後の身体の状態や動きの変化を確認する
このように、基本の流れを学び、身体の状態を確認し、それに応じた技術を使うという順番で学んでいきます。
ただし、すべての痛みが同じ原因で起こるわけではありません。施術に適さない状態や医療機関での確認が必要な場合を見極めることも重要です。
私自身も20年以上前、整体を学び始めた頃は初心者でした。
最初から身体の状態を細かく判断できたわけでも、現在のようにさまざまな施術方法を使い分けられたわけでもありません。
まずは教わった基本の流れに沿って施術することから始めました。
そして、実際に施術を行う中で、身体の状態や施術後の変化を確認しながら経験を積んできました。
この経験から、初心者の方にとって重要なのは、最初から難しい技術を覚えることではなく、基本となる施術方法を正しく身につけることだと感じています。
基本の型が決まっているからといって、教材を見ただけですぐに正しく施術できるわけではありません。
例えば、同じ筋肉に対する施術でも、手を当てる位置や力を加える方向が少し違うだけで、身体への伝わり方が変わります。
また、腕の力だけで押そうとするのか、自分の身体をうまく使って施術するのかによっても違いがあります。
そのため健友館では、写真や動画教材で基本の流れを学んだ後、実技講習で講師が一人ひとりの技術を確認しています。
実際にやってみて、違っているところを修正し、もう一度練習する。この繰り返しが大切です。

健友館の実技講習では、講師が手の位置や身体の使い方を確認しながら、受講生に技術指導を行っています。
整体の勉強方法については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
整体師になるには何を勉強する?知識だけでは身につかない整体の学び方
整体の技術を学び、施術経験を積んでいくと、さまざまな身体の悩みを持った方と接するようになります。
その中には、これまで学んできた技術だけでは思うような変化が見られない場合もあります。
私自身も、そのような経験を何度もしてきました。
そのたびに教材を見返したり、施術方法を考え直したり、これまでの経験をもとに工夫したりしてきました。
しかし、経験を積むほど難しい技術ばかりが必要になるわけではありません。
いろいろと工夫して施術していても、改めて基本の技術に戻ることで、身体の変化を感じることがあります。
20年以上整体を続けている現在でも、その繰り返しです。
基本は初心者のときだけ必要なものではなく、経験を積んでからも大切な技術の土台だと感じています。
整体師を目指す方の中には、40代・50代になってから新しい仕事に挑戦したいと考えている方もいます。
「今から新しい技術を覚えられるだろうか」と不安になることもあるでしょう。
しかし、整体の技術は、最初からすべてを覚えなければならないものではありません。
基本となる施術の流れを学び、実技で確認し、繰り返し練習していくことができます。
年齢だけで諦める必要はないと思います。
40代・50代から整体師を目指すことについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
50代から整体師を目指すのは遅い?現役整体師が実際の受講生を見て感じること
Q.整体の技術は初心者でも身につけられますか?
A.未経験から整体を学び始める方もいます。基本となる施術の流れを学び、講師の指導を受けながら繰り返し練習することで、少しずつ技術の習得を目指せます。
Q.不器用でも整体師を目指せますか?
A.最初から手の使い方が上手な方ばかりではありません。手の位置や身体の使い方を確認しながら、基本の技術を繰り返し練習することが大切です。
Q.整体は自己流でも学べますか?
A.教材を使って知識や施術の流れを学ぶことはできますが、力加減や手の位置などを誤ると身体に負担をかけるおそれがあります。実技については、講師の指導を受けながら安全に学ぶことをおすすめします。
Q.整体師になった後も基本の練習は必要ですか?
A.はい。私自身も20年以上施術を続けていますが、現在でも基本を見直すことがあります。経験を積んだ後も、基本の技術は大切だと考えています。
整体師になるために大切なのは、最初から特別な感覚や経験を持っていることではありません。
基本となる施術の流れを学び、身体の状態を確認する方法を身につけ、実際の施術技術を繰り返し練習することです。
健友館整体師養成所では、未経験の方にも基本から整体技術を学んでいただけるよう、自宅学習と実技講習を組み合わせた指導を行っています。
・整体師になるには何を勉強する?知識だけでは身につかない整体の学び方
・未経験から整体師になれる?知識ゼロから整体を学ぶときに大切なこと
・50代から整体師を目指すのは遅い?現役整体師が実際の受講生を見て感じること
この記事を書いた人

健友館整体師養成所 越田
整体師として20年以上、整体スクール講師としても20年以上、整体の技術指導に携わっています。これまで多くの受講生と接してきた経験をもとに、整体師を目指す方に役立つ情報をお伝えしています。
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